日本医師会ORCA管理機構

MEDIFAX(じほう社)に日レセクラウドの記事が掲載されました。

10月16日付けの「MEDIFAX」に日レセクラウドの記事が掲載されました。

記事内容(転載:[許諾番号20171024_01]株式会社じほうが記事利用を許諾しています。)

レセプトソフト「ORCA」をクラウド化、浸透目指す 日医ORCA管理機構

2017年10月16日 17:00

 日本医師会ORCA管理機構は、日医標準レセプトソフト・クラウド版「ORCA」の提供を10月から本格的に開始した。2002年に公開し、約1万6500ユーザーに親しまれている日医標準レセプトソフト「ORCA」をクラウド化した製品。高い安全性の下、 電子カルテなどの医療情報関連のICTシステムと連動することや、地域医療連携・多職種連携への参画が容易にできるのが特徴。同機構は、医療機関のICT化や生産性向上を支える「土台」として、クラウド版を今後の主力製品としていく考え。

クラウド版は、厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」に準拠した安全性を持つシステム。利用時の端末は、基本ソフトウェア(OS)を問わない。電子紹介状や電子処方箋などへの診療報酬上の評価も予想される中、これ らに対応していくこともできる。同機構は18年度診療報酬・介護報酬同時改定を視野に、介護報酬関連事務に対応したソフトを年内に提供開始する予定で、こうしたソフトもクラウド上で連携して使用できるようにする。従来の「ORCA」では、診療報 酬改定などでプログラムの更新作業が必要だったが、クラウドサービスではセンターで一括管理されるので更新作業は不要だ。

またクラウドの特徴を生かし、医療機関がサーバーを持つ負担を減らして省スペース化に貢献。コスト削減効果も期待できる。災害時は患者のデータなどを失うことなく、災害現場で診療情報を見ながら診療を継続することができるため、同機構の石 川広己会長(日医常任理事)は「医療機関の『危機管理を強化したい』というニーズにも応えることができる。危機管理の観点からも導入をお勧めしたい」と話す。

同機構は今後、医療機関への新規導入や従来の「ORCA」ユーザーの切り替えを促進することで、クラウド版の浸透を目指す。石川会長は「クラウド版を導入すれば、これから開業される先生方への支援にもなる」とアピール。さらに「新規でICT化を 進める場合、クラウド版を導入すれば、費用はかなり安くなる。電子カルテと一緒にクラウド版を導入してもらう形にもしていきたい」と展望を語った。

クラウド版自体は無料だが、導入に伴う初期設定やデータ移行作業、操作方法の解説などには一定の費用が必要。導入後も、電子カルテなどにつなぐ場合には同機構への利用料が発生する。

クラウド版のリリース記念キャンペーンとして、先着300医療機関に限り「VPNルーターの無料提供」「19年9月末までVPN利用料無料」を実施している。また、クラウド版との親和性を高めた経営支援システム、問診システムも後日提供される予定だ。

クラウド版に関する問い合わせは、同機構(TEL:03-5981-9681、Eメール:ginbee-application@orcamo.jp)で受け付ける。

ニュースに関するお問い合わせ

本記事に関するご意見・ご質問はお問い合わせ窓口にご連絡ください。